昨日の「羽鳥慎一モーニングショー」で
「女性の自殺急増」という、
絶対に取り上げられたくない話題を出されて
狼狽したであろう玉川徹、今朝は
自分の言説が人殺しをしているわけではないと
責任逃れをするために、
幼稚極まりない詭弁を弄していました。

まず、玉川はこう言います。
「ＧｏＴｏを止めちゃダメだと言う人の中に、
女性の自殺が増えてってことを持ち出す人が
いるんですけど」
「統計資料を見ると、ＧｏＴｏがないと経済が
ダメになる、そうなると自殺が増えるという
単純な因果関係では語れない。
そういう短絡的な話はやめた方がいい」

ちょっと待ってくださいよ。
「ＧｏＴｏがないと経済がダメになる」
なんて短絡的な言い方、誰かしてますか？

ＧｏＴｏが経済政策の全てだなんてことは
誰も言ってませんよ。
むしろもっと手を打つ必要はあるでしょう。

ただし、せっかく効果が上がっていたのに、
ここでＧｏＴｏが止められたらもう
旅行・宿泊や飲食業界の経済は
本当にダメになるかもしれません。
そして、自殺者が増えるんじゃないかと
いうことは非常に危惧しています。

しかしこの玉川の言いようって、左翼連中が
「従軍慰安婦はいないと言ってる奴らがいる」
と言ってたのと同じことで、論敵が
こんな短絡的なこと言ってるぞと
でっち上げるために、わざと言ってる
ような気もしますね。

さて、ここで玉川が取り出した「統計資料」は
厚労省の「地域における自殺の基礎資料」
令和2年10月の暫定値です。
（こちらからダウンロードできます）

玉川は、この資料から、
原因別女性自殺者数が
「経済・生活問題」45人
「健康問題」が504人
となっているところだけつまみ食いして、
「健康が経済の10倍以上！　自殺増加と
経済に因果関係は見られない！」
と言ったわけですが、
その「健康問題」による
自殺者のデータには内訳がついていて、
こうなっています。

病気の悩み（身体の病気）111人
病気の悩み・影響（うつ病）225人
病気の悩み・影響（統合失調症）53人
病気の悩み・影響（アルコール依存症）10人
病気の悩み・影響（薬物乱用）3人
病気の悩み・影響（その他の精神疾患）70人
身体障害の悩み　12人
その他　20人

うつ病、ダントツです。
同じ資料のすぐ隣に出ている数字が、
玉川徹には見えなかったのでしょうか？
便利に出来てるお目目ですね。

さらに言えば、親子・夫婦関係の不和や
子育ての悩みといった、
「家庭問題」を原因とする女性の自殺者は、
男性よりも多い147人です。
コロナ自粛のために家庭環境が変化して、
「コロナ離婚」だの「コロナＤＶ」だのが
問題になったのも記憶に新しいところで、
これも決してコロナ禍と無関係ではないはずです。

いくら必死で逃げを打とうとも、
コロナウイルスよりも、
コロナ恐怖を煽った者の方が
遥かに多くの人を殺しているというデータは、
これからもどんどん出て来ますよ、玉川サン！